夜空に描く、一瞬の芸術。やつしろ全国花火競技大会で掴み取る「至高の1枚」と、見上げる空を繋ぐ記憶

みなさん、こんにちは。フォトグラファーの Yuki Kuroda です。
全国各地に数ある花火大会の中でも、カメラマンなら誰もが一度は「ここで最高の1枚を撮りたい」と憧れる特別な大会があります。それが、熊本県八代市で開催される「やつしろ全国花火競技大会」です。
北は秋田から南は鹿児島まで、全国有名花火師30業者ほどが技を競い合う、西日本で唯一の「全国花火競技大会」。単にお祭りとして楽しむだけでなく、花火師たちのプライドが激突するこの場所は、私たちフォトグラファーにとっても、己の技術と感性が試される真剣勝負の舞台でもあります。
実は私、この非常にハイレベルな大会のフォトコンテストに挑戦し、激戦を勝ち抜いて私の作品『やつしろなないろ』が見事に入選を果たすことができました!
やつしろ全国花火競技大会は、我が家にとって毎年欠かせない、何よりも大切な年中行事です。今回、素晴らしい賞をいただけたことはもちろん光栄ですが、何より嬉しいのは、この1枚に「家族の成長」と「大切な仲間との絆」が、一生モノの記憶として刻まれたことです。
今回は、入選作『やつしろなないろ』の舞台裏にある家族のストーリーと、この美しい七色の芸術を切り取るためのカメラテクニックをお届けします。
場所は違えど、見上げる空は同じ。それぞれの場所で震わせた心
あんなに小さかった娘が、今では車の免許を取り、自分の運転で出かけるまでに成長しました。
これまでは家族みんなで並んで見上げていた八代の花火。ですが今年は、娘は彼と一緒に会場の熱気の中で。そして私は、静かに対岸からカメラを構えて。
娘の成長を誇らしく、少しだけ寂しく思いながら、遠く離れた対岸でファインダーを覗きます。 「ドン……ッ!」と地を震わせるような重低音が響き渡り、夜空に一発目の大輪が咲いた瞬間、私がいる静かな対岸にも、遠くの会場の歓声が風に乗って聞こえてくるようでした。
娘も今、あの光の中にいる。 場所は違えど、私たちが今見上げている空は同じです。同じ大輪の七色の花に、同じように心を震わせている――。そんな愛おしい時間が、八代の夜空をキャンバスにして鮮やかに広がっていました。
そして、この花火はもう一つの大切な繋がりも思い出させてくれます。 季節が巡るたびに、「今年はどこから狙いますか?」と連絡をくださる福岡の写真仲間、@yutaka2636さん。お互いに切磋琢磨し、花火への情熱を共有できる仲間との繋がりも、私にとっての大切な「花火の一部」です。
芸術玉のディテールを残す。白飛びを防ぎ、色彩を豊かに表現する設定
撮影機材
Canon EOS R6 & SIGMA14–24mm F2.8 DG DN

<作品展示のお知らせ>
- 12月3日〜12月10日 ゆめタウン八代店
- 12月11日〜12月18日 イオン八代店
- 12月22日〜1月5日 八代市役所 1階ロビー
お近くにお越しの際は、ぜひ実際の作品をご覧いただけたら嬉しいです。
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