光と影が織りなす新天地。フォトグラファーが恋した「広島」のドラマチックな風景と、新たな旅立ちの記憶


みなさん、こんにちは。フォトグラファーの Yuki Kuroda です。
いま、私は東広島市八本松町にある「七ツ池」のほとりで、静かに水面を眺めながらこの文章を書いています。周囲の豊かな緑を鏡のように映し出す美しい水面。時折吹き抜ける心地よい風を感じながら、私は新天地としての「広島」の空気を肌で受け止めています。
実は私ごとではありますが、世の中の流れとタイミングに身を任せ、長年過ごした大好きな宮崎を離れ、広島へと引っ越しました。
宮崎を捨てたわけじゃない。ここで、一つの大きな一区切り。 もちろん、長年過ごした宮崎を離れることに不安がなかったわけではありません。
ですが、ここ最近お付き合いのあった、ヨーロッパを旅した鍋倉さん、ベトナムから来ているギアくん、世界を旅している濱尾さん。そんなグローバルな視点を持つ彼らからたくさんのパワーをいただいたおかげで、「広島なんて、同じ西日本じゃないか」と、すっと心が軽くなりました。
自分との向き合い方も、少しずつ角が取れてきた気がします。良い意味で諦めた部分もあり、完璧を求めず、もっと気楽に。 そして何より、この新しい環境へと進むことを受け入れ、応援してくれた家族には心から感謝しています。
宮崎で仲良くしてくださっていた皆さま、場所は少し離れてしまいますが、どうぞ今後とも変わらずお付き合いください。この広島という土地でいただく新たな御縁を、これから大切に育てていきたいと思っています。
移り変わる光と、水面が紡ぐ広島のストーリー
広島の風景を巡っていて強く感じるのは、「水(海や川、そして池)」と「光」が織りなす表情の豊かさです。
いま私がいる八本松の七ツ池もそうですが、広島には先人たちの知恵と自然が調和した美しい水辺がたくさんあります。そして、世界遺産である宮島・厳島神社の大鳥居。 昼間の堂々とした姿はもちろんですが、本当にドラマチックなのは日没前後のマジックアワーです。夕日が水面に反射してオレンジ色に輝き、空が濃いブルーから柔らかなピンク、黄金色へと移り変わるグラデーション。その中に、大鳥居が幻想的なシルエットとして浮かび上がる瞬間は、まさに息をのむ美しさです。
宮崎のどこまでも突き抜けるような青空と南国の光も素晴らしかったですが、広島の、どこか情緒的で優しく包み込むような光の階調には、また違った深い魅力があります。
「この美しい光と、土地が持つ記憶を、見たまま、それ以上に表現したい」
完璧を求めすぎず、もっと気楽に、けれどファインダーの奥にある一瞬の光には真摯に向き合う。そんな新しい気持ちで、日々の撮影に臨んでいます。
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