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【長野・妻籠宿】脇本陣奥谷で出会う、囲炉裏の煙と光の芸術

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/50 ISO-1600 -1.7 45mm 強化NR
信州の秋の気配を感じ始めた2023年9月27日。私は中山道の宿場町、妻籠宿(つまごじゅく)にある**「脇本陣奥谷(わきほんじん おくや)」**を訪れました。
重要文化財にも指定されているこの建物は、島崎藤村の初恋の相手ゆかりの場所としても知られていますが、今回の目的は、あの幻想的な「斜光」を肌で感じることでした。
期待を胸に、静寂の空間へ
ようやく到着した脇本陣。入場料を支払い、案内に従って中へ入ると、そこには時が止まったかのような古い木造建築の美しさが広がっていました。
しかし、お目当ての斜光(光の筋)は、そう簡単には姿を見せてくれません。この日はまだ9月。光が美しく差し込むベストシーズンには少し早く、私はその「瞬間」を待つために、数時間をこの場所で過ごすことに決めました。
幻想的な光を生む「煙」の正体
脇本陣奥谷の象徴ともいえるのが、絶え間なく立ち上る囲炉裏の煙です。
実はこの煙、単なる演出ではありません。囲炉裏の煙で天井や柱の木材を燻すことで、建物を虫食いや腐敗から守り、長持ちさせるという先人の知恵が今も守られているのです。
この「煙」の粒子に外からの太陽光が反射することで、あの美しい光のカーテンが生まれます。
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燃料のこだわり: 10分おきくらいに、細く割った檜(ひのき)をくべておられました。
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火の役割: ここでは料理は行わず、基本的にお湯を沸かすためだけに火を絶やさないそうです。
訪れる方へのアドバイス
私が訪れた9月下旬は、まだ太陽の位置が高く、完璧な光の筋を見るには少し早い時期でした。これから行かれる方へ、私の経験からお伝えしたいポイントが2つあります。
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時期: 11月から1月頃の、より太陽が低くなる時期が最も美しいと言われています。
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時間帯: 晴れた日の、少し太陽が下がってきた時間帯を狙うのがおすすめです。
数時間滞在し、煙の匂いに包まれながら光を待つ時間は、現代の忙しさを忘れさせてくれる贅沢なひとときでした。
次は、光がもっと深く差し込む冬の入り口に、また訪れてみたいと思います。
妻籠宿は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている歴史ある宿場です。中山道42番目の宿場で、長野県木曽郡南木曽町。蘭川東岸。 現代においては、隣接する馬籠宿と、馬籠峠を越える旧中山道史蹟と合わせて木曽路を代表する観光名所として、外国人を含めて訪れる旅行者が多い場所です。
私が行った日も多くの海外の観光客の方と同じ電車・バスに乗りました。西に伊勢山、東に南木曽岳と、緑深い遠景に囲まれて、南北に伸びる妻籠の旧街道。緩やかに上下する道筋を歩けば、古めかしく、どこか懐かしい木造家屋たちが時の旅路へと誘ってくれる。伝統建築家屋は奥行きが深く、出梁造りの2階建てになっているのが特徴で、江戸時代の旅籠や民家だった建物は、和カフェにみやげ物店、展示施設などになってその姿を今に残している。武士や公家が宿泊や休憩に利用した本陣、一般客が利用することもあった脇本陣は、町のほぼ中心にある「南木曽町博物館」で復元、保全されているのでぜひ見学してみてはいかがでしょうか?。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%BB%E7%B1%A0%E5%AE%BF
アクセス
名古屋駅からJR在来線にて南木曽駅を目指す。所要時間(1時間40分)
電車を降りて、バスの待ち時間が40分くらいあった。体力があれば歩いても良さそうでした。
南木曽駅から尾又橋までバスに乗車(10分程度)
撮影写真

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/7.1 1/320 ISO-100 -2.3 42mm
バス停を降りて見えてきた橋。左側の端は軽自動車はら通れる幅の道路で、歩行者は右側の橋を渡りましょう。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/7.1 1/50 ISO-100 -2.7 28mm
暫く歩くと酒屋さんを発見。どの建物も趣があり、売り方にも工夫が感じられます。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/7.1 1/320 ISO-100 -2.7 57mm
南木曽岳を眺めながら歩く。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/7.1 1/100 ISO-100 -2.7 24mm
キレイに積まれた薪。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/7.1 1/125 ISO-100 -2.7 61mm
わちのやさんの玄関先。パンパスグラスが秋を感じさせます。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/30 ISO-1600 -1.7 35mm
ようやく到着した脇本陣奥谷。入場料を支払い案内を受けました。なかなか遮光が出ず、この場所には数時間滞在しました。ありがとうございました。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/30 ISO-2000 -2.3 30mm
遮光の要因は囲炉裏から出た煙に光が当たるため。囲炉裏の煙で木材を燻すことで長持ちさせるためです。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/60 ISO-8000 -2.3 70mm
三脚不可の環境ですので、感度を上げるしかないです。1/60あたりがわたしの限界付近かもしれません。。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/30 ISO-160 -2.3 24mm
隣の部屋には一輪挿しとすすきが机の上に飾られてました。千本格子戸から見える緑も最高です。宿の入口側を見たかたちになります。

Canon 5D Mark IV + EF24-70mm F2.8L II USM f/9 1/40 ISO-8000 +-0 50mm
たえず燃やし続けるため10分おきくらいに細木(檜)をくべておられました。料理はここでは行わず、湯沸かしのみ
あとがき
行くのにも一苦労ですし、更に一眼レフをもってとなるとなかなか気合の入る行程ではありますが、一度は訪れたい観光地です。ぜひ皆さんも旅の計画の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
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